IPcode_main_防水ポーチ_600

普段からお使いのスマートフォン、家電製品などの説明書でIPから始まる言葉を見かけたことはありませんか?

「よく見かけてはいるけど、正直イマイチわからない。」という方も多いのではないでしょうか。ここでは、そういうIP□□について見ていきましょう。

 

■IPコードについて

IPコードは、規定されている保護等級やそれに付随する付加的事項をコード化したものです。

ここでのIPとは「International Protection」の略であり、機器の保護性能を表すための国際標準として、国際電気標準会議(IEC)によって制定されました。日本でも日本工業規格(JIS)が採用しています。

 

■IPコードの表記方法

IPに続いて第1特性数字、第2特性数字の順で表記します。

I P □□

第1特性数字は、危険な箇所への接近及び外来固形異物に対する保護等級(防塵)を示します。

第2特性数字は、水の浸入に対する保護等級(防水)を示します。

 

どちらかの保護等級を省略する場合は「X」を表記するのですが、該当試験を行っていないという意味での表記になりますので、省略=無保護と誤解しないように注意が必要です。

 

・第1記号 外来固形異物(防塵)に対する保護等級(0~6)

等級 保護の程度
IP0X 無保護
IP1X 「直径50mm以上の固形物」が中に入らない(手など)
IP2X 「直径12.5mm以上の固形物」が中に入らない(指先など)
IP3X 「直径2.5mm以上のワイヤーや固形物」が中に入らない(工具やワイヤーなど)
IP4X 「直径1mm以上のワイヤーや固形物」が中に入らない(ワイヤーなど)
IP5X 「安全を損なうほどの粉塵」が中に入らない
IP6X 「粉塵」が中に入らない

 

・第2記号 水の浸入(防水)に対する保護等級(0~8)

等級 保護の程度
IPX0 無保護
IPX1 「垂直から落ちてくる水滴」による有害な影響がない
IPX2 「垂直から左右15度以内から落ちてくる水滴」による有害な影響がない
IPX3 「垂直から60度以内から落ちてくる水滴」による有害な影響がない
IPX4 「あらゆる方向からの飛まつ」による有害な影響がない
IPX5 「あらゆる方向からの噴流水」による有害な影響がない
IPX6 「あらゆる方向からの強い噴流水」による有害な影響がない
IPX7 「一時的に一定水圧の条件に水没」しても内部に浸水することがない
IPX8 「継続的に水没」しても内部に浸水することがない

 

防水等級は、水道水などの「真水」を用いた試験のため、入浴剤を入れたお風呂、温泉、海水などについては対応できないものがほとんどです。

また防水性能は湿度に対する保護を兼ねられず、高湿度に対しての保護は保障されません。

 

防水等級の一部では、単純に検査項目間の上位・下位の区別ができないため、複数の項目に合格しているという意味で「IPX5/IPX8」のように表記する場合もあります。

「IPX1~IPX6」は、短時間にかかる水圧に対する防水性能(噴流)を、

「IPX7~IPX8」は、水中における防水性能(潜水)を示します。

 

ここで水中における防水性能を示している、「IPX7」と「IPX8」について少し触れてみたいと思います。

「IPX7」は、水深1mの水槽に30分間の水没で浸水がないことを示したものです。

一時的な水没には対応できますが、常時水没する場所では性能が不十分なため、IPX8または特殊機能が必要となります。

「IPX8」は、継続的な水没で浸水がないことを示したものです。

何分にわたり、どれだけの水圧に耐えるかについては、製造者が規定する試験方法によります。完全密閉構造であることが原則となります。

 

■各社端末ごとの防塵・防水等級について

防塵・防水等級がどういうものなのか分かったところで、私たちが普段よく使用しているスマートフォンの防塵・防水性能を各社ごとに見てみましょう。

 

iPhone 7_Ultra HybridiPhone 7 Plus_Ultra Hybrid

・iPhone 7/iPhone 7 Plus

防塵等級 IP6X

直径75µm以下の試験用粉塵が入った防塵試験管内で電話機を8時間かくはんさせ、取り出した時に内部に粉塵が侵入しない機能を有することを意味します。

防水等級 IPX7

常温で水道水、かつ静水の水深1mのところに約30分間の水没後、取り出した時に通信機器としての機能を有することを意味します。

※Appleでは、防水性能ではなく、耐水性能として記しています。

 

Galaxy S8_Ultra HybridGalaxy S8+_Ultra Hybrid

・Galaxy S8/Galaxy S8+

防塵等級 IP6X

直径75µm以下の試験用粉塵が入った防塵試験管内で電話機を8時間かくはんさせ、取り出した時に内部に粉塵が侵入しない機能を有することを意味します。

防水等級 IPX8

常温で水道水、かつ静水の水深1.5mのところに約30分間の水没後、取り出した時に通信機器としての機能を有することを意味します。

 

Xperia XZ1_Ultra Hybrid

・Xperia XZ premium

防塵等級 IP6X

直径75µm以下の試験用粉塵が入った防塵試験管内で電話機を8時間かくはんさせ、取り出した時に内部に粉塵が侵入しない機能を有することを意味します。

防水等級 IPX5/IPX8

IPX5

短時間にかかる水圧に対する防水性能

内径6.3㎜の注水ノズルを使用し、約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水する条件で「あらゆる方向から噴流」を当てても、通信機器としての機能を有することを意味します。

IPX8

水中における防水性能

常温で水道水、かつ静水の水深1.5mのところに約30分間の水没後、取り出した時に通信機器としての機能を有することを意味します。

 

HTCU11_Liquid Crystal

・HTC U11

防塵等級 IP6X

直径75µm以下の試験用粉塵が入った防塵試験管内で電話機を8時間かくはんさせ、取り出した時に内部に粉塵が侵入しない機能を有することを意味します。

防水等級 IPX7

常温で水道水、かつ静水の水深1mのところに約39分間の水没後、取り出した時に通信機器としての機能を有することを意味します。

 

LG G6_Ultra Hybrid

・LG G6

防塵等級 IP6X

直径75µm以下の試験用粉塵が入った防塵試験管内で電話機を8時間かくはんさせ、取り出した時に内部に粉塵が侵入しない機能を有することを意味します。

防水等級 IPX8

常温で水道水、かつ静水の水深1.5mのところに約30分間の水没後、取り出した時に通信機器としての機能を有することを意味します。

 

以下の端末については、非対応になります。

HUAWEI P10_Liquid CrystalHUAWEI P10 lite_Liquid CrystalHUAWEI P10 Plus_Rugged Armor

・HUAWEI P10/HUAWEI P10 lite/HUAWEI P10 Plus

Zenfone 3 Max_Rugged Armor

・Zenfone 3 Max(ZC520TL)

 

ここで2点注意していただきたいことがあります。

携帯電話やスマートフォンで多い事例ですが、充電ケーブルやデータ用ケーブルの差込口キャップが開いている状態で水がかかった場合は、防水性能を発揮できないので注意が必要です。

またどの製品につきましても、防水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります。

 

上記11個の端末の防塵・防水等級を見てみたところ、一部非対応の端末もありますが、取得している端末に限って共通して言えるのは、防塵等級についてはすべて最高等級の「IP6X」を取得しております。

防水等級に関しましても、水中における防水性能として「IPX7」もしくは、「IPX8」を取得しており、生活防水としては十分な性能を持っています。

 

■防水等級を取得している商品

最後にSpigenで取り扱っている商品の中、防水等級を取得している商品の3点についてご紹介したいと思います。

防水ポーチ_A600Tquens_フラッシュライト_L200Tquens_ランタン_L400

・防水等級取得商品 シリーズ

防水ポーチ_A600

・ユニバーサル 防水ポーチ A600

スマートフォン防水ポーチ(90x163mm以下のサイズである、すべてのデバイスと互換)

防水等級 IPX8―常温で水道水、かつ静水の水深25mのところに約30分間の水没で浸水されることはありません。

 

 

Tquens_フラッシュライト_L200

・Tquens LED フラッシュライト L200

サイズと明るさ、機能が異なる懐中電灯の2個セット

防水等級 IPX4―あらゆる角度からの散水を行い、最低5分間の散水で浸水されることはありません。

 

 

Tquens_ランタン_L400

・Tquens LED キャンピングランタン L400

取っ手付きで360度点灯する、最大明るさ120ルーメンのLEDランタン

防水等級 IPX4―あらゆる角度からの散水を行い、最低5分間の散水で浸水されることはありません。

 

 

ここまでIPコード、各社ごとにスマートフォンの防塵・防水性能、防水等級を取得しているSpigenの商品について見てみました。少しはIPコード、スマートフォンの性能などについて理解を深めていただけましたでしょうか。

今回の記事がお使いのスマートフォンなどの電気製品について、より理解を深められるきっかけになれば幸いです。